うつ病には、自分で感じる症状のほか、周りが気づく場合と体に不調が現れで解かる事があります。
うつ病の種類や特徴を知っておくと、自分や周りの人の異変にすぐに気づくことが出来るでしょう。

日本人の15人に1人がうつ病と言われる現実

憂鬱、気分が落ち込むなどの症状が現れるうつ病は、早期発見、早期治療が大切で、放っておくと更に悪化してしまう場合があり、治療期間も長くなるだけではなく、残り人生の流れも全く変わってしまう危険性があります。

男性より女性の方が2倍程うつ病にかかりやすいようです。
主な原因には、女性ホルモンの増加による体調の変化や妊娠、出産など女性しか経験しない事や、男女格差社会が関係しているのではないかと言われています。

うつ病の種類と特徴、原因の違い

うつ病の種類は、心因性、内因性、身体因性の3つに分類されます。

身体因性うつ病は、アルツハイマー型認知症やステロイドの薬剤の使用など、脳や体の病気が原因となっている事から、他の2つより比較的分かりやすく、区別されやすいのですが、心因性と内因性は、心理的ストレスが原因となって発病することが多く、実際に区別することが困難のようです。

内因性うつ病は、一般的に言われる典型的なうつ病で、軽症の場合は自然と症状が良くなると言う特徴がありますが、抗うつ薬がよく効くので、早期治療を行えば、その分、早く改善されるので、本人も辛い思いをしなくて済むかもしれません。

心因性うつ病は、本人の性格や身の回りの環境が関係している事が多く、環境の影響が強い場合には、反応性うつ病の可能性も高くなります。

反応性うつ病とは

反応性うつ病も心因性の一つに分類されます。
身内や恋人など大切な人の思いがけない不幸や大災害を経験した事で発症するケースが多く、原因の元から断ち切らなければなりませんので、薬物治療を行っても症状が改善する事は難しいと言われています。

症状としては、感情が無くなり無表情になる、大声で泣く、取り乱してしまうなどの行動が現れます。
泣くことが出来る状態でもあるので、感情を排出する事が出来ると捉えられ、重症度も低いとされています。

しかし、うつ状態が続くと、物事に否定的になり、判断力の低下、最悪の場合、自らの命を絶ってしまう危険性もない訳ではありません。
反応性うつ病を改善に導く為には、周囲の人が手を差し伸べ、信頼できる医師を探し、治療を行うことが改善への一歩に繋がります。