齢を取ってきたせいか最近モノが見えづらくなってきた、景色が歪んで見えたり黒ずんで見えることがある。このような症状を感じることはないでしょうか。それは加齢性黄斑変性症かもしれません。そのまま放置せずにきちんと検査をすることをオススメします。

加齢性黄斑変性症とはどんな病気?症状は?

加齢性黄斑変性症は中高年以降、特に高齢者に多く見られ、失明の恐れもある眼の病気です。
眼には網膜があり、その中心にある直径2mm厚さ0.2mmほどの黄斑部が視力を支えています。
黄斑部が異常をきたすと視力が低下したりモノが歪んで見えるようになります。

視力の衰えだけではなく、遠近感がつかめなくなる、部分的に黒い円のようなものが見える、中心がぼやけて見える、などの症状が現れ、末期になると中心部が全く見えなくなります
中心以外は見えるので全ての光を失うわけではありませんが、実質的には失明といっても良いでしょう。

加齢性黄斑変性症の原因とは?

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加齢性黄斑変性症は高齢者に多く発生するために、黄斑部の老化が原因と考えられています
近年は40代以降の中高年層にも増加しています。これは光による刺激が老化を促進させるために、テレビやパソコンに長時間接する機会が多くなったためではないかと考えられています。

栄養の偏りも原因の1つと考えられています
カロテノイド、亜鉛などの不足が加齢黄斑変性症に関連しているのではないかとして研究が進められています。また、黄斑部には分布しているルテインとゼアキサンチン不足も原因の一つと考えられています。

喫煙が関係しているのではないかとも考えられています。

加齢性黄斑変性症の治療や予防は?

加齢性黄斑変性症を自覚したらすぐに眼科に相談しましょう
抗血管新生薬療法、光線力学的療法、レーザー光凝固術などの治療法があるので、医師とよく相談して失明する前に早めに治療することが大切です。

何よりも大切なのは、加齢性黄斑変性症にならないように普段から予防することです。
紫外線の刺激を避けること。テレビ、パソコン、スマートフォンなどからの刺激を減らすなど生活を見直しましょう。

不足が原因と考えられるルテインや亜鉛などの栄養素を積極的に摂取することも大切です。
普段の食生活で十分補えないものはサプリメントを利用しましょう。

もちろん自分でチェックしたり、定期的に眼科の検診を受けることも大切です。
年齢のせいにして放置して、失明するようなことは避けましょう