最近、なんだかトイレが近い、頻尿だ、と感じる方は、冷えが関係しているかもしれません。冷えと言うと、寒い冬の時期だけを思い浮かべるかもしれませんが、夏も冷えが起こりやすい状況にあります。

冷えの原因

原因は、エアコンです。エアコンにより、知らず知らずのうちに、体が冷えてしまっているのです。冷えと頻尿は、なんとなく関係があるのはわかる、と言う方は多いと思いますが、なぜなのか具体的な仕組みや原因がわからないと、改善方法がわからないことでしょう。
では、まず、冷えと頻尿の関係について考えましょう。

冷えるとトイレが近くなる原因の一つは、体から出る汗や蒸気が減ってしまうことです。
体が冷えている人は、血流が悪いため、体の余分の水分を排出する手段として、息(呼気)と尿から出す方法が主なものになってしまいます。
特に女性は、元々筋肉量が少ないため、冷え症になりやすいと言えます。

二つ目の原因として、体が冷えを感じると、体の表面の血管が収縮して体温を奪われないようにするために、体の内部の血液が増え、腎臓の血流も増すため、作られる尿が増えるためです。

三つ目の原因は、体が寒さを感じると、交感神経が働き、交感神経の働きで膀胱が収縮し、尿の量が少なくても、トイレに行きたくなってしまうからです。

冷えを改善する方法

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冷えと頻尿の関係について理解できたところで、改善するにはどうしたらよいでしょうか?
上記の原因から考えると、何か薬を飲んだりと言うよりも、日常生活のちょっとした気遣いで改善することが多いと言えます。

具体的な方法の一つとして、体の内部から温めるようにするため、体を温める効果のあるものを食べたり、飲んだりすることができます。体を温めるものと言うと、ショウガやトウガラシなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、そのほかにも、寒い地方で産出された食べ物、冬が旬の食べ物、根菜類、色の濃い食材などを積極的に食べるようにするとよいでしょう。

運動と入浴も大事な事

さらに、適度な運動も大切です。
上記で、元々筋肉量の少ない女性が冷え症になりやすいという話をしましたが、筋肉は熱を生み出す元となりますので、日頃の運動によって、筋肉量を増やすよう心がけましょう。

そして、入浴の仕方ですが、シャワーだけではなく、湯船につかるようにすることが効果的です。その場合、熱いお風呂にさっと入るのではなく、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることで、体の芯から温めると、血行が促進されます。

また、毎日朝食をとって、エネルギーの元を体に与えてあげることも大切です。それらのことを実践しても症状が改善されない場合は、お医者様にかかることも検討しましょう。