高齢者になると夜間頻尿が多発する傾向があります。これは加齢によって心臓や腎臓の機能が衰えることで日中に尿を作る機能が衰えてしまい、夜間に尿を作るようになってしまうこと、ホルモンバランスも悪くなり、夜間に抗利尿ホルモンが充分に分泌されなくなることなどが考えられます。

男性の頻尿原因

また、男性の場合には前立腺肥大なども夜間頻尿の原因ともなりえます。高齢者の場合には全体的に体の機能が衰えてきているので、この衰えが夜間頻尿という形で現れることになるといってもいいでしょう。ただ、これを改善する方法はありますので、その方法について下記にいくつか記していきます。

まず尿の量が多いという場合には、摂取する飲み物を減らすようにします。特に就寝の一時間前ぐらいからは水を多く飲まないようにするのがいいでしょう。
水を多く飲むと多尿を促すことになり、頻尿につながりやすくなります

軽めの運動で改善してみよう

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また、就寝の三時間ぐらい前にはストレッチ程度の軽い運動をするのがいいでしょう。
これによって筋肉に軽い負荷を与えることで臓器の働きを正常にすることが出来ますし、ホルモンバランスを正常に保つ効果も期待出来ます。

この時に注意が必要なのはあまりきつい運動をしないことです。
きつい運動になると目が覚めてしまい、眠れなくなるということがありますし、過負荷となってしまっては、筋肉や臓器を痛めてしまうことも考えられます。

ストレッチでもかなりの運動量となりますから、あまり強い動きをするのは控えるようにします。適度なストレッチであれば、睡眠を誘導する働きも期待出来ますが、過度な運動となると覚醒してしまい、目が冴えて眠れないということも考えられます

いつも飲んでいる薬の確認をしよう

高齢者のいろいろな薬を飲んでいるケースもあるでしょうから、利尿作用があるような薬を使用している場合には、お医者さんと相談をするのがいいでしょう。
他の症状と考えてどういう薬の飲み方をするのか検討しないと、なかなか症状が改善しないというケースも少なくはありません。

また、薬によって頻尿を抑えるということも考えられます
これももちろん医師の指導の下に行うべきですが、利尿作用のある薬もいろいろとありますから、その人の症状にあったものを医師が指導してくれます。

夜間の頻尿が多くなってきたということは加齢のケースもおおいのですが、これによって体の免疫力の低下や睡眠障害といったような他の病気との併発といったことも考えられますから、早めに医師に相談するべきでしょう。