歳を取ったせいか、トイレが近いと訴える中高年の姿をよく見かけられます。
単に老化現象だろうと甘く見ていると、深刻な病気が潜んでいる場合もありますので、侮らないようにしたいところです。
トイレが近い原因を知ることによって、自ずと対処法が分かってきます。

病気が関係するもの

膀胱炎は頻尿の症状ではポピュラーな存在です。特に女性に多く見られます
膀胱に細菌が入り込むことで機能低下を起こします。

トイレが近い症状の他、排尿時に痛みが出る、尿の色が白く濁るといった変化が見られます。
尿道炎も細菌感染が原因のもので、頻尿を誘発します。

男性の場合には前立腺肥大を疑いたいところです。トイレに間に合わず、漏らしてしまう症状が出るなら、この病気が原因である可能性があります。前立腺肥大では尿が一気に出なかったり、出るまでに時間がかかるといった状態も起こるのが特徴です。

加齢による機能低下

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病気とまではいえませんが、加齢に伴ってホルモンの分泌量が低下することでトイレが近い状態になります。ホルモンの中でも、抗利尿ホルモンというものが関係してきます。
このホルモンは水分の吸収を促す作用を持っていますが、分泌量が低下するとその機能が低下し、尿の量を増やしてしまいます。

筋肉量が減るのも、老化現象による機能低下の特徴的な部分です。
尿道周辺には筋肉が集まっていて、尿意があってもしばらく我慢できるように働いてくれます。ところが、加齢によってこの筋肉が衰えてしまうと、すぐに排尿されてしまうため、トイレが近いと感じるようになってきます。

医師の診断を受けましょう

病気が原因ではなく、加齢によるものなら放置しておいても良いわけではありません。原因の特定は素人ではとても困難です。
頻尿が気になるなら、まずは病院で医師の診断を受けるようにしてください

適切な検査の後に頻尿を誘発する元を突き止めてくれます。病気が見つかったなら直ちに治療を開始し、そうではなければ医師のアドバイスを受けながら、生活習慣の改善をしたり、工夫を行うようにします。

そうすることで、辛い症状を治したり、改善できる結果に繋がります。放置しておくとますます症状が悪化するリスクが高まるだけですので、油断しないようにしましょう。場合によっては脳卒中やパーキンソン病といった中枢神経に異常が原因で引き起こされる、心配な頻尿もあります。いつまでも健康的な身体を維持するために、積極的に病院へ向かいましょう。