最近夜中のトイレの回数が多い、特に夜寝てから朝の間に目が覚めるまでの間の夜中のトイレの回数が多いと言う悩みを持つ方は結構多いと思います。

このトイレの回数が多いと感じるようになるいわゆる頻尿と呼ばれるもの中でも夜中の頻尿などが見られるようになった場合、原因として考えられるものに過活動膀胱と前立腺肥大という二つが挙げられます。

過活動膀胱とはどのような症状なのか

過活動膀胱とはその名の通り、膀胱の活動が正常な状態と比べると活発になる症状の事で、この過活動膀胱にかかっている方は頻尿や夜間頻尿の他にもトイレに行くまで我慢できずに尿を漏らしてしまう切迫性尿失禁や前触れなしに急に排尿したくなる尿意切迫感といった症状が起こりやすくなります。

全国で見るとだいたい800万人を超える方がこの症状を患っていて、年齢が上がるとともに罹患する人数も増加していきます

この過活動膀胱は膀胱平滑筋という尿を溜める器官である膀胱の筋肉が緊張する事によって収縮してしまい尿を溜める量が少なくなる事で起こります。

前立腺肥大とはどのような症状なのか

頻尿の原因として考えられる前立腺肥大も過活動膀胱と同じように年齢が上がるとともに罹患者が増えていっていて60歳以上の男性の内2人に1人が症状の大小はあれ前立腺肥大になっていると言われています。

前立腺とは尿を溜めている膀胱の下側にあり尿の通り道である尿道をぐるっと囲む形で存在する器官です。
この前立腺が肥大すると尿道が圧迫され狭くなってしまうので、排尿後もまだ出し切れていない感じが残ってしまい何回もトイレに行くようになったり尿の勢いが低下してしまったりと言うトラブルが発生します。

前立腺は男性ホルモンの影響で大きくなるとされているため、対策としては男性ホルモンの調整が必要になってきます。

夜中のトイレの回数が多い問題の対策について

夜中のトイレの回数が多いという問題の原因は他にもいくつかありますが、そのほとんどがこの過活動膀胱と前立腺肥大であるので、夜間の頻尿についてはこの二つの症状に対応する事で症状が軽減する可能性が高いです。

改善策としてはまず食事療法として排尿機能の回復に効果があるとされているイソサミジンや男性ホルモンの生成を抑制する効果があると言われるノコギリヤシを摂取する事で改善を図る事が挙げられます。

後は血行を良くする事や水分摂取を控える事、適度な運動や睡眠によってむくみを抑えるなども効果的でしょう。