トイレにまつわる悩みを抱えている人は少なくありません。とくに尿漏れや失禁といった症状は、生活の質を大きく落としてしまうものです。
そのような症状のひとつに、切迫性尿失禁があり、とくに女性においては割合が高いものとされています。

暮らしに影を落とす切迫性尿失禁の症状

普段、排泄においては、ある程度我慢することのできる機能が備わっています。
しかし、この切迫性失禁と呼ばれる症状を抱えてしまうと、前触れもなく、強い尿意に襲われてしまいます

そうすると、耐えきれず漏らしてしまうといったことが多くなり、仕事や家事においても、大きな支障をきたしてしまうのです。ほんの少しでも膀胱に水が溜まると、過敏に反応してしまいますから、心がけではどうにもなりません。

そのため、頻繁にトイレに駆け込むようになったり、夜中に何度も目を覚ますなど、生活サイクルも大きく変わってしまいます。
中には水分をとるのを控え、熱中症を引き起こしてしまうケースさえあるのです。

切迫性尿失禁における意外な原因

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こうした症状にはいくつかの要因があげられ、男女問わず多いものとしては、過活動膀胱があげられます。とくにストレスによって自律神経が乱れてしまうと、この症状が起こりがちになってしまいます。

専門機関の調査によれば、40歳以上の男女のうち、実に8人のうち1人に過活動膀胱が見られ、その半数に切迫性の症状があると明記されています。

また、女性においては、膀胱周辺を支えている骨盤底筋や靭帯が緩む骨盤底障害も、過活動膀胱の原因となっています。
これは、妊娠や出産、そして加齢や、それに伴うホルモンの減少によって引き起こされるもので、これが、女性に症状が多い遠因となっているのです。

他にも脳障害や神経の異常、がんなどが引き金となっているケースもあり、決して軽視することはできないのです。

症状改善に向けて迅速に医師へ診察を

こうした辛い症状の改善のためには、医療機関における診察が欠かせません
確かに、こうした問題は羞恥心が勝るものですが、放置しても治る見込みは薄いですので、迅速な医療措置こそが肝要となります。

また、治療を受ければ、投薬によって膀胱の収縮を抑制することができますので、日常生活の支障を軽減することができます。

他にも膀胱や骨盤底の働きを正常化させるための行動療法や低周波治療などもあり、大きな助けとなってくれます。
深刻な症状だからこそ、早めに手を打ち、平穏な暮らしを取り戻していきましょう