夜間頻尿は、夜中にトイレに起きてしまうことで、寝付けなくなったり寝不足で昼間にぼーっとしてしまったりと生活の質を落とすことになります。
個人差はありますが、女性の場合はホルモンが原因の場合があります。

女性の夜間頻尿の原因

女性が夜間頻尿になるのは、閉経後に多いと言われています。閉経により女性ホルモンの分泌が減少しますが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、膀胱周辺の筋肉や尿道に対しての知覚、交感神経などのコントロールに影響を与え、正常な排尿を促す役割があります。

閉経によりホルモン分泌が減少することで、排尿全体の機能が落ちてしまうことがあります
肥満や生活習慣、メタボリック症候群などが加わることで、さらに発生しやすくなります。

生活習慣を改善する

1-11

起床時間や就寝時間が毎日バラバラであったり、食事の時間が日によって大きく変わる生活をしていえると症状が出やすい傾向があります。生活リズムが乱れることで、身体がいつ排尿すればよいかわからず眠っていても排尿しようとなってしまいます。

生活習慣が不規則の自覚がある場合には、生活リズムの見直しからです。
まずは、起床時間と就寝時間をできるだけ一定になるように心がけます。

食生活も見直します。
塩分を摂りすぎていると塩分を体外へと排出させるために頻尿になりやすい傾向があるため、塩分を摂りすぎている場合には、少し減らすようにします。塩分を減らすためには、出汁を増やすや酢で味付けする、香辛料をきかせるなど味付けの工夫を行います。

普段から身体を動かすことも大切なことです。
足のむくみから夜間頻尿になることがあります。
歩いたりマッサージなどのむくみ対策が予防にもつながります。

水分の摂りすぎに注意

夜間頻尿を防ぐためには、直接的な原因になる水分の摂りすぎにも注意します。
日ごろから水分を2リットル以上摂っている場合には、少し抑えるようにします。

また、寝る2時間から3時間前以降は水分摂取を控えるようにします。
コーヒーやお茶などにはカフェインが含まれており、このカフェインには、利尿作用や膀胱刺激作用があります。カフェインの入った飲み物を飲む場合には、午前中など眠りの邪魔にならない時間帯に飲むようにするなど気を付けます。

よく眠れるからと言って寝る前にアルコールを飲んでいる人もいますが、入眠導入の効果は得られても眠りが浅くなってしまう傾向があるため、寝る前のアルコールは対策としては有効ではありません