不眠の症状にも色々あります。眠りにつくことが難しい入眠障害や途中で目が覚めてしまう中途覚醒、起きようと思っている時間よりも早く目が覚めてしまう早朝覚醒などの種類がありますし、中途覚醒によって目覚めた後に再び眠りにつくことが難しい再入眠障害もあります。

不眠の主な原因とは

不眠の主な原因としては、精神的なストレスや身体的なストレス、アルコールなどが考えられます。精神的なストレスを抱えている時に眠りにつくと脳は十分な休息を取ることができず、深い眠りにつくことができませんし、頻尿や喘息などの身体的に不快な症状があると眠りに入りにくくなります。

アルコールは眠りやすくなるものとして取り入れる人も多いのですが、入眠はスムーズでも眠りの質としては浅くなりますので中途覚醒の原因になります

うつ病を患っている人は注意が必要

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うつ病を患っている人の多くは、睡眠に関する悩みを抱えています。
うつと不眠を別々の問題をとらえるケースもありますが、うつ病があって不眠が起こっている場合にはその原因はうつによるものだと考えることもあります。

うつになるとセロトニンの働きが低下しますが、これは精神状態だけでなく眠りに関しても悪影響を与えています。タイプ別には中途覚醒と早朝覚醒が特に多いと言われています

診断の基準としては、何らかの睡眠障害があったり毎日のように不眠や過眠の症状がある場合に気をつけなければなりません。短期間の症状ならまだそれほど心配はいりませんが、週に3回以上が3か月以上持続する状態なら医師に相談することが大切です。

上手な対処方法とは

睡眠に関する悩みを持っている時には、まずはストレスをできる限り取り除くことが大切です。うつの時には体を動かすのも億劫に感じてしまいますが、軽く運動をするだけでも自律神経を整えて眠りの質を向上させることができます。

運動には自律神経を整えて循環を改善する以外にもストレスを発散する効果が期待できますので、一石二鳥の対策と言えます。

また、早寝早起きを心がけて生活のリズムを整えたり、寝室を眠りにつきやすい環境にしたり、寝る前のカフェインの摂取を控えることも大切です。

水分をよく取る人は、寝る前に取り過ぎるとトイレに起きる可能性が高くなりますので、量を調節することも必要です。お風呂上がりに軽いストレッチを行ったり、ゆったりとした服装で好きな音楽を聴くことも自律神経を整える良い手段となります。