不眠の症状にも色々あり、大まかに分けると眠りに入ることが困難な入眠障害や途中で目覚めてしまう中途覚醒、予定時刻よりも早い起きてしまう早朝覚醒などがあります。
これらには様々な要因が考えられますので、まずは自分がどのタイプの睡眠障害なのかをチェックしながら、必要な対策を探していく必要があります。
入眠障害の場合の原因
眠りにつくことが難しい入眠障害の場合には、最初に考えられるのが寝る直前までテレビを見たりゲームをしたり激しく体を動かしたりして神経を興奮させてしまっている等の要因です。
神経を興奮させると交感神経が優位になりますので、なかなかリラックス状態を作ることができません。カフェインを取ることでも覚醒してしまいますので、コーヒーや紅茶、緑茶の摂取は寝る前には極力控えなければなりません。
寝る時の環境も大事であり、室内が明るかったり静かでないと眠りに入るのが難しくなります。
中途覚醒の場合の原因
中途覚醒のケースでは、何かストレスを抱えていたり寝る前に大量の水分を摂取してトイレに起きてしまったり、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚、喘息等の身体的な刺激がある場合には要因になり得ます。
できるだけ深い眠りを得るためには、寝る前の水分摂取を少し控え、身体的な症状を軽減するための対策を立てなければなりません。
ストレスはすぐに取り除くことができない場合も多いのですが、ストレス発散方法を見つけたりリラックスできる環境を作ることである程度は対処できます。
早朝覚醒の場合の原因
睡眠障害の中でも高齢者に多いのが早朝覚醒です。他の睡眠障害はどの世代にもまんべんなく起こるものですが、早朝覚醒だけは高齢者の割合が増えます。
原因の一番目に考えられるのは年齢を重ねることにより睡眠時間自体が減少することであり、体内時計が少しずつ狂って前倒しになることも関係していると言われています。また、精神的な面にも左右されるのでうつのような症状があると睡眠障害は起こりやすくなります。
うつ病になると中途覚醒や早朝覚醒が増えるのはよく知られていることです。
年齢を重ねると共に必要な睡眠時間が減っていくのはよくあることであり、日中の活動量が少なくなるために起こりますので、気になる場合には活動量を増やすことが効果的です。
年々眠りの質は変化しますので上手く付き合うことも大切ですが、普段の生活を少し改善するだけでも眠りの質が良くなることもあります。