口臭の問題はなかなか本人が自覚するのは難しく、周囲の人の反応などでそれを知り、評価を下げてから発覚することがほとんどです。
言われた側は大変傷つくため、多くの人はなるべくそうしたことを言わないようにしますが、大事な取引先の人を相手に臭いと思わせるわけにはいきません。

口臭を改善するにはどうすればいいのかを知り、その対策を学び、日々チェックしていくことが口臭の改善には効果的です。

いくつかある口臭の原因とは

よくニンニクを食べると口が臭くなるということを言う人がいますが、正確には胃からニンニクの匂いが上がってくるためで、厳密には口臭ではありません。

口臭は口の中に原因がある場合に起きるもので、それに特化した対策が必要となります。
原因としてはドライマウスと呼ばれる口の中の乾燥があげられます。

本来、人間は唾液が分泌され、それが口の中を洗浄し、殺菌をしてくれます。
これが少なくなると洗浄がなされず、殺菌も不十分となり、細菌が繁殖してしまいます。
そうすると唾液も濃縮され、唾液自体が臭くなってしまい、それが臭いを発することになります。

こうしたことになるのはタバコやコーヒーを飲んだり、緊張したりすることで起きるため、緊張している人はなぜか息が臭いというのもこうしたことと大いに関係しています。

舌が汚れているために発生するケース

唾液が臭くなるのは、舌の上の舌苔にできた物質が唾液と混ざることで臭いを発するためです。
これが口臭の原因とも言われています。

舌苔は粘膜上皮の細胞や食べかすが溜まったもので、これを掃除することで除去することができます。
しかし、この掃除も大変で、専用の舌ブラシで鏡でチェックしながら洗うことになり、強く洗うと傷ついてしまいます。

特に舌が傷ついている場合には逆に悪化させる恐れがあるため、注意が必要です。
ただ、舌を洗うだけで口臭が劇的に解消されることもあるため、まずは試しに掃除してみることをおすすめします。

唾液が少ない時は水分補給

朝起きた時に口が臭いことがありますが、これも乾燥による細菌の増殖が原因です。
このように乾燥を原因としたことは朝起きた時だけでなく、長時間の会話などでも起こりえます。
そのため、こまめに水分補給をして口の中を乾燥させないことも大切です。

お茶やコーヒーだとカフェインが唾液を抑えてしまうため、水が効果的です。
また、手をちゃんと洗ってから指に唾液をつけ、臭いを嗅いでチェックすることも大切で、ここで臭いがある場合にも水を飲んだり、歯磨きを徹底したりすることが改善につながります。