夜中におしっこがしたくなって1回以上起きてしまうことを夜間多尿と言います。
夜間多尿は年齢を重ねてくるごとに増えてますので、尿意で夜に起きることがない方も対策法を知っておいたほうが良いでしょう。
対策して改善することで睡眠の質も上がるため、健康にも良い影響を与えます。

加齢による腎機能の低下

歳を取っていくうちに夜間多尿が多くなっていく原因として、腎臓の機能が低下してしまうことがあります。
尿は日中に多く作られますが、腎臓の機能が低下すると夜にも尿が多く作られてしまうからです。

尿の量を減らす抗利尿ホルモンというものがありますが、その分泌が少なくなってくるのも理由の一つです。
その他にも、膀胱が小さくなっていたり、刺激に敏感になったりすることで起こるとも言われています。

水分の過剰摂取など生活習慣の見直しを

水分を取り過ぎることも原因となります。
腎臓の病気として、のどが渇きやすくなることもあるため、注意が必要になっていきます。
腎臓の病気だけでなく、高血圧や心不全、無呼吸症候群などの原因も考えられるため、酷い場合は一度医療機関に相談に行ったほうが良いでしょう。

健康状態に問題がなく症状が軽い場合については、簡単な対策を行ってみて様子を見てみましょう。
まずは、生活習慣を見直すことが大事となります。

生活のリズムが乱れてしまうと、体がいつ尿を出せば良いかわからなくなってしまうので、規則正しい生活を行うことで改善できる可能性があります。

塩分の取り過ぎることでも尿が出やすい原因となるので、夕食の時には減塩対策の食事を摂取しましょう。
減塩対策のコツとしては、香辛料を増やす、だしを増やす、酢を使うなどがあります。

アルコールやカフェインの利尿作用にも注意

水分も眠る一時間前には飲むことを控えてみましょう。
水分をたくさん飲んだり、夜に寝る前に飲むと健康に良いと信じている方がいますが、科学的に根拠はなにもないので、健康には害がないはずです。

夜に利尿作用があるものを摂取しないことも対策として必要になります。
利尿作用があるものとして、お酒やお茶、コーヒーが挙げられます。食後のコーヒーやお茶が習慣になっている方は、代わりのもので代用しましょう。

男性の方は夜にお酒を飲む方が多いですが、寝る前の数時間はなるべく控えたほうが良いでしょう。
寝酒が習慣になっている場合には、睡眠の質にも大きく影響するので、少しずつ治していくことが大切です。

夜間多尿は薬やサプリメントでも行えるので、お近くのドラッグストアで購入して試しに使用するのも一つの手となります。