おしっこをしたのに、まだ残っているような気がする。
これが残尿感です。
残尿感は、実際に尿が残っているかどうかに関係なく発生します。
気のせい、あるいは自律神経が過敏になったせいだと割り切ることもできますが、思わぬ病気が隠されていることもあります。
そんな残尿感にどう対処したらいいのかをまとめました。
残尿感と病気(男性編)
よくあるのが、前立腺肥大症になってしまっているというケースです。
残尿感のほかに、頻尿になったり、尿が途切れがちになったり、尿の勢いが弱くなったりなどの症状を呈します。
中高年の男性に多い病気ですが、原因としては男性ホルモンが関与していることがわかっています。
治療法は投薬や手術などですが、個人的にもできることはあります。
アルコールの摂取量を減らすこと、適度な運動をすること、下半身を冷やさないことなどです。
これ以外では、前立腺炎などが原因で残尿感が起こることがあります。
前立腺に細菌が感染してかかる疾患です。
この場合の残尿感の治し方は、抗生物質などの投与ですが、自分でできる対処法としては、しっかりと尿が溜まってから排尿することや軽い運動をすることです。
それから、男性に限りませんが、神経因性膀胱という症状もあります。
これは脳や神経が傷んでしまうことにより、排尿指令が関係臓器にうまく伝わらなくなる病気です。
この場合の残尿感の治し方は、まずは関係した病気の治療から始まります。
個人的にできることは少ないので、医師の指導に任せます。
残尿感と病気(女性編)
一番多いのが、膀胱炎です。
圧倒的に女性のほうが膀胱炎になりやすいです。
細菌が膀胱に増殖することで起きる病気ですが、残尿感の治し方は、水分をよく摂ることです。
逆に水分を摂らないと細菌を外に排出しにくくなります。
病院では、抗生物質や抗菌剤が処方されます。
骨盤性器脱という病気もあります。
特に膀胱が下がってくると、尿に関する症状で悩まされます。
原因はいろいろ考えられますが、残尿感の治し方は、いきまずに自然に排尿することや筋力を強化することなどです。
ひどい場合は、手術をすることもあります。
日常生活においての注意点
まずは、トイレを我慢しないようにしましょう。
次に、アルコールやカフェインなどの刺激物はできるだけ避けてください。
アルコールには利尿作用があるので、トイレへ行く回数が増え、残尿感で余計に悩まされることになります。
カフェインにも似た作用があります。
後は運動をして筋力をつけたり、ストレスを解消して膀胱に負担にならないようにしたり、残尿感に効くサプリを摂取することなどです。