年を重ねるにつれて、布団に入ったけど眠れないという経験をする人が多くなります。
不眠症のタイプも人それぞれで、同じ不眠症だけど苦しむポイントが違うこともよくあります。
不眠症にはどれだけの種類があるのか、そして、その原因は何かを知ることで不眠症を解決していくことができます。
大きく分けて4つある不眠症のタイプ
薬局には睡眠導入剤が売られています。
これは寝つきが悪い時などに飲むものとされていますが、こうした寝つきが悪いタイプを入眠障害と言います。
こうした症状の場合には睡眠導入剤が効果的と言われています。
一方、眠りが浅い熟眠障害は寝つきはそこまで悪くないため、睡眠導入剤はどうにもなりません。
また、早朝覚醒と呼ばれるタイマーよりも早く起きてしまう症状も睡眠導入剤の効果をあまり感じません。
夜中に起きてしまう中途覚醒も同様です。
入眠障害とそれ以外の3つの睡眠障害は同じ不眠症のカテゴリーでありながら、対処法がまるで異なります。
睡眠にとって最大の敵はストレスである
不眠症になってしまう要因として最もポピュラーなものがストレスです。
仕事などでのことでストレスに感じ、気持ちが休まらず、興奮状態になってしまうことでなかなか眠れないということがあります。
また、それを紛らわせようとお酒でごまかすというのもよくある手段ですが、入眠自体はいいものの、アルコールが睡眠の質を落とし、利尿効果によって夜中に目覚めさせてしまうことになります。
ストレスがなければ別にそのためだけにお酒を飲む必要もありません。
ほかにも不安を抱えている人も不眠症で苦しむことになりますが、こちらもストレスが起因していることがほとんどです。
睡眠にとって敵はストレスであり、これをいかに取り除くかが問題です。
体内時計を維持することが重要になる
入眠障害の場合には睡眠導入剤などを服用したり、無理に寝ようとせず、眠くなるまで気楽に待つということを根気よく続ければ解消することがあります。
問題は眠りの浅いケースや中途覚醒などです。
この場合は体内時計が狂っている可能性が考えられます。
例えば、昼寝の時間を長くとっている場合です。
通常は15分程度で十分なところ、1時間2時間と寝ることでリズムを壊してしまいます。
そして、寝る時間、起きる時間を一定にすることも大切です。
最近ではスマートフォンアプリで寝ている最中の様子を記録してくれるため、そうしたものを活用することも必要です。