眠れなくなる不眠症の代表的な症状としてあげられるのがなかなか眠れない入眠障害が挙げられます。
しかし、入眠障害になる原因は様々なものがあるため、その原因に合わせて改善していくことが大切です。

入眠障害とは

入眠障害とは、文字通り寝ようとしても寝付けない状態の障害のことを言います。
布団に入ってもなかなか寝付けずに時間が過ぎてしまうという状態ですが、具体的な基準としては本来寝るべき時間になってもなかなか寝付けない状態が一定期間続いてしまう、それによって本人が困っている、あるいは生活に支障が生じている状態になると障害となります。

また、場合によっては寝付けない上に、夜中に何度も起きてしまったり、早く目覚めてしまう、寝ても浅い眠りが続いてしまうという他の睡眠障害のタイプが合併していることも多くあります。

原因の種類

原因は様々なものが考えられます。
ストレスなどが原因で自律神経の緊張や興奮を司る交感神経が活発化することによって眠りにつくことができなかったり、心配性やうつ病などの心の疾患があると不安や恐怖心が増幅して脳が覚醒してしまっていることなどがあります。

他にも、騒音が酷い異臭がするなどの環境が悪くて眠れなかったり、体温が下がっていないことで寝付けなかったり、適度に疲労していない、不眠の副作用のある薬を服用していることなどが挙げられます。

原因別の改善方法

改善するためには、原因に合わせた改善方法を行っていく必要があります。
自律神経の交感神経が活発化している場合には、まずストレスを発散させたりすることで自律神経を整えることが重要です。

半身浴などでリラックスしたり、寝る前には好きな音楽やアロマをたく、マッサージをするなどリラックス出来る方法を見つけて行っていきます。

考え事をしてしまうという場合には、思考を妨害する方法が良いとされています。
打ち寄せる波や滝などのことを考えたり、鼻から吸った息を口から吐くという腹式呼吸の数を数えるのも効果的です。

眠るのに快適な環境は、室温は25?29度前後、音は40?50デジベル以下、湿度は50%前後、適度な保温や通気性のあるパジャマを使用すると快適だとされていますが、環境を整えるためには寝る前にスマートフォンやパソコン、テレビなど脳が覚醒してしまうものは避け、騒音が酷い場合には防音カーテンを使用したり、寝室を移すことなどの工夫が大切です。

体温が下がらないという場合には、お風呂に入る時はぬるめのお湯に入り、ストレッチをするなどのほか、環境なども見直していくことが改善につながります。

疲労していない場合には、一日10分でも良いので歩いてみるなどの習慣を身につけていきます。
薬の副作用の場合には、一度医師に相談することがオススメです。