夜早い時間に布団の中に入っているにも関わらず、なかなか寝付けないことはありませんか?
稀に気持ちが高ぶりすぎて眠れないことがあるのは問題ありませんが、日常的に寝付けない場合は、病気の可能性もあるため注意が必要です。

症状をチェックし、該当するかもしれないと感じた時は、一度専門医で診察を受けてみたほうが良いかもしれません。

眠りに入るまで30分から2時間以上掛かるなど、寝付きが悪い

寝付くまでにおおよそ30分以上掛かる場合は、入眠障害の可能性があります。
入眠障害かどうかの判断は、眠れないことで生活に支障が出ており、その状態が続いているかどうかがポイントです。

仮に寝付きが悪くすぐに眠れないことが続いているとしても、特に悩んでいるわけではなく生活にも支障が出ていない場合は該当しません。
また、二、三日など短期間であれば、入眠障害と判断するのは早計なので、しばらくは様子を見るようにします。

アメリカの睡眠学会では、週に3回以上寝付きが悪い日があり、それが三ヶ月以上続いた場合に入眠障害と規定しています。

睡眠中に目が覚めてしまう

一般的には、一度眠りにつくと朝目が覚めるまで起きないか、もしくは起きたとしても数分で眠りにつくことができます。
しかし、朝を迎える前に途中で目が覚めてしまい、そのまま寝付けない状態が続くケースがあります。

このような状態は、中途覚醒や早期覚醒の疑いがあります。
中途覚醒は、夜中に目が覚めてそのまま寝付けない状態が続く場合を指し、早期覚醒は朝方に目が覚めてしまうことを言います。

中途覚醒は、眠りの浅いレム睡眠の際に起きやすいのが特徴で、早期覚醒も同様です。

睡眠障害の原因

これら睡眠に関する病気は、多くの原因が考えられます。

一つは加齢です。
若い人ほど眠りは深く、高齢ほど眠りが浅いという特徴があり、40代以降は特にその差が顕著に表れます。
また、年を重ねるごとに一日の活動量は減少していくことから、精力的に行動する若い時に比べると、寝る前の疲労感は少なくなります。

生活習慣も、睡眠障害と深く関わっています。
例えば、寝る前にお酒を飲んだ方が良く眠れるからと、毎晩飲んでから眠る人もいますが、お酒に含まれるアセトアルデヒドが交感神経を刺激するため、逆に入眠障害や中途覚醒などの病気を引き起こす原因となることもあります。

普段から晩酌をする習慣がある場合は生活を見直し、お酒の力を借りること無く、自然に眠るよう生活習慣を改善することが大切です。
このほか、無呼吸症候群でも目が覚めることがあるため、早めの受診が必要となります。