血圧の話をするときに、ほとんどの人が「上は00、下は00」という言い方をしますし、タイトルのように最高血圧とか最低血圧といういい方もしますが、正式には収縮期血圧と拡張期血圧と言います。
そして、最低血圧と言うのは、拡張期血圧を指しています。心臓との関係ですが、身体全体に血液を送り出していない状態で、つまり負荷がかかっていないで心臓が膨らんでいう状態で、血液を動脈に送る状態です。
前兆として考えるべし
最高血圧は正常なのに最低血圧だけが高いというのは、危険かどうかということについては、危険の前触れということができます。
最近、わかってきたことは、血圧変化のステップということです。
最高も最低も正常値の範囲内であった人が、最高血圧は正常範囲内のまま、最低血圧が高いという場合、次のステップは、最高血圧が上昇し、最低血圧との間隔が広がるということになります。その次のステップは、最低血圧が下がってきて、最高血圧との差がさらに広がるということになります。
ということで、最低血圧が高いという症状は、すぐに薬を投与しなければならないというような危険な状況とは言えないものの、放置しておくといずれは悪化するというステップの初期に当たるということができます。
高血圧の種類
もちろん、高血圧と言う場合、二種類あって、本来の高血圧症という場合と、病気なので身体に異変が起きている場合ということがあります。後者の場合は、病気が治ったり、身体の調子がもとに戻れば、本来の血圧数値に戻るので、そちらを治すことに専念することが大事になります。
前者の場合は、きちんと治療しないと、脳梗塞や様々な病気につながるので、油断は禁物ということになります。
さて、病気や身体の不具合でなくて、最低血圧が高いという症状の場合は、高血圧初期の段階というですから、まずは生活習慣を変えるなりして、自分なりの手当てが必要になります。
自分で気を付ける事
まずは、タバコは止めることです。百害あって一利なしですから、すっぱり禁煙する必要があります。多くの場合、お酒の量が多いということもありますので、お酒は適量ということを習慣づけることです。
そして、栄養バランスの良い食事を心がけ、塩分は控え目にするということも必要です。
肥満であれば、血圧は上昇しますので、カロリーオーバーも直す必要があります。
また、睡眠にも心配りが必要ですし、排泄のための工夫も手抜けません。
そして、症状を治すために欠かせないのが、適度な運動です。
一日8千歩くらいでも、かなり有効です。
ウエイトが落ちれば、血圧数値も落ちることは、間違いないところです。