若い頃は、夜寝たら朝までぐっすり眠れるという人がほとんどでした。ですが年齢を重ねると共に、疲れて眠っているにも関わらず、真夜中に尿意で目が覚めてトイレに行くという人が増えてしまいます。

しかもそうやって睡眠を中断してしまう事で、寝付きが悪くなり寝付けたと思ったら、再び尿意を覚えてトイレに行きまた目が覚めるという悪循環に陥る人も珍しくないです。
その結果、睡眠不足により疲れを溜め込んでしまう事態になってしまいます。

男性が夜間頻尿になる主な原因

最近では、そういった形で夜間頻尿の症状を発症する人が、男女問わず増えているものです。
ですが症状が出てしまう原因というのは、男性と女性で多少違っているケースが多かったりします。特に中年以降の男性が夜間頻尿を発症する主な原因の1つが、前立腺肥大だったりするのです。

というのも前立腺は、そもそも男性にしか存在しない器官であり、膀胱の下に存在します。
しかも中年以降はこの前立腺が肥大してしまうケースが多く、肥大する事で膀胱が圧迫される事になるのです。その結果、尿が出難くなってしまい、一度の排尿でしっかり出なくなったり、膀胱にためる事が可能な尿の量が少なくなるため、頻繁に排尿したくなってしまいます

女性が頻尿になる主な理由とは

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一方、女性の場合も閉経後に、夜間頻尿の症状が出てしまう人が多いです
というのも女性ホルモンというのは、膀胱周辺の筋肉や尿道等をコントロールし、正常な排尿を促進する役割も担っています。

なので閉経によって、女性ホルモンが減少してしまうと、排尿を制御する機能が悪くなり、頻尿の症状を引き起こしてしまうのです。
その結果、過活動膀胱になり、十分な量の尿がたまっていないにも関わらず、尿意をもよおしてしまう状態となったりするので、注意が必要だったりします。

夜間頻尿を改善する方法とは

前立腺肥大や女性ホルモンの減少等、身体の状態が原因で夜間頻尿が生じている場合は、クリニックに行き、医師に相談するという対処法が1番です。ですが夜間頻尿の症状は、生活習慣の拙さによっても引き起こされるので、その点にも症状を改善する余地は残っていたりします。

特に生活習慣で注意したいのが、アルコールやカフェインを摂取し過ぎてしまう事です。アルコールやカフェインには利尿作用があり、特に夕方以降に多く摂取し続けると夜間頻尿を引き起こす原因となります。そのため、寝酒の習慣がある人や夕方以降にも、コーヒーや紅茶を飲む人は、そういった習慣を改善すべきです。